
石垣島の生態系の頂点に君臨するカンムリワシ。の若者。中学校入学で巣立ちとしたら、高校1年生ぐらいかな。
毎年カンムリワシの調査をしています。4つのコースを手分けして回ります。
そんな中、幼鳥、若鳥たちを見つけるとなんともホッとするような気持になるんです。

この子もまだ若いです。中学3年生か??
朝日の中でいっちょ前に獲物を待っている姿が頼もしい。

こちらは立派な大人です。
いろんな苦難を乗り越えてここまで生きてきたんだね。

この子もまだ幼い感じですね。
おそらく中学校1年生?笑

絶滅危惧種で、国の特別天然記念物。鷲の仲間では最小クラスです。
1回の産卵で1つの卵しか産まないために、繁殖力が弱いのです。もちろん食物連鎖の頂点ですから本来はそれでいいのです。
ところがカンムリワシはほかの鳥を襲ったり、飛んでいるものをキャッチすることはしません。
両生・爬虫類やネズミ、モグラなどの小動物を中心に食べてますので、畑や水田に現れるそれらを待って待って待っての狩りなのです。
つまり、ビルの合間でハトや雀を襲って生きるハヤブサのようには生きられず、カンムリワシの命は環境次第で危うくなってしまいます。
毎年のカンムリワシ調査の時には、カンムリワシだけでなく、サシバやミサゴ、チョウゲンボウやハヤブサにオオタカなど島に住む猛禽類にも出会います。
同時にクジャクやキジにもよく会います。
すべての命はそこにあるべくしてあるのですが、そこに人間が介在するとおかしなことになることもあるのです。
自分以外の種を絶滅させるのは人間だけですが、ほかの種を守ることもまた、人間にだけできることです。
まずは知ること。いろんな生き物たちがそこで生きている事、生きにくくなっている事を知ってもらいたいと思います。
私たちにとって、カンムリワシは誇りです。
オリオン石垣島エコツアーサービス
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